分かち合い@むすび亭(2)

●Nちゃん
主婦である傍ら、創業120年という
老舗企業の経営のお仕事もされているNちゃん。

最近、大変なことが続いていました。

一つは、二年前。
留学から帰ったお嬢さんの生活用品が、
一式、お家に流れ込んできたこと。

自宅が、大量の荷物で埋め尽くされ、
気が滅入ってしまったのでしょう。
体調を崩し、寝床から起きていられないような生活を
一年近くも、送りました。

そして、今年。お母様を亡くされました。
ご自分の悲しみもある上、
残されたお父様の落胆する姿も気にかかる…。

そんな中での「断捨離」との出会いでした。

お母様の遺品を片付ける時のこと。

大量のお洋服は手離すことにしましたが、
「和服」と「大正琴」は、元あったお部屋にそのまま、
残しておくことにしました。

和服をきれいに仕舞い、
数台の大正琴を、美しく並べて飾りました。

その部屋は、Nちゃんの仕事場所も兼ねていて
片隅には、パソコンと仕事の書類等が置かれていました。

が、余分な物を極力片付け、
デスクまわりをすっきりとさせました。

そうすると、ふと
「そうだ!これからは、仕事だけじゃなく、
 母が残したお琴を、私のライフワークにしよう!」

という、新しい思いつきが飛び込んできたそうです。

母の死を機に、自分まで「私も、老い支度をしておかなきゃ…」
と、暗くつぶやいていたのが、
「目標・90歳まで、楽しんで生きよう!」って思うようになったそうです。

老舗のお家に生まれ、
当たり前のように家業を助け、がんばってきたNちゃん。

「私はこれで!」という自分軸を取り戻したことで、
これからの人生、ますます充実していきそうですね♪

長野のシェア会にも参加してくれて、ありがとう~!  


2010年11月30日 Posted by だま at 12:59Comments(0)シェア会

分かち合い@むすび亭(1)

初シェア会、6名の方が来てくれました。

分かち合いのテーマは
「あれから、手離したモノは何?
 入れ替えでやってきたモノは何?」

どの分かち合いも、本当に感動させてもらいました。
あらためて、断捨離すごいなぁ…。

一部をご紹介させていただきますね。

●Aちゃん
2歳のお子さんのママ。
仕事復帰をどうしようか迷っている、ちょうどその時、
断捨離に出会ったのだとか。
受講後、本を50冊、手離したそう。

気づいたのは、
「自分のプライドのために仕事をしていた私」
「あなたにしかできない!すごいね!と言われたかった私」
「体を壊してまで、仕事をしていた私」

本がなくなった所の壁が見えて、ほっとできた。すると、
「すぐにということではないけど、
 リサイクルショップをやりたいな」という思いが
新しく飛び込んできたそうです。


●Rさん
床の間に20年あった、こわーい顔のヨロイ兜face08
以前、引き取りを依頼するもバッサリ断られ、それっきり。
その部屋を覗くのも、嫌になっていたそう。

セミナー受講をきっかけに、まずはここから!と着手。
一応、家族に相談すると「なーんだ、そうだったの?」と
不思議なくらい、全員が手離すことを賛成したとか。
町の骨董屋さんに相談すると、なんと結構な金額で買取成立!
(必要なタイミングだったのねーーー!)

今は、そのお部屋を覗くのが楽しみなくらい!
床の間が喜んでる!って、思うのだそうです。

これを発端に、庭の手入れを、庭師さんに予約。
本の出張買取をブックオフに予約。
どんどん、手離していくRさん。

そんなRさんが
「今」と向き合うきっかけになったモノは…
以前していた仕事の資料。

「過去の自分に執着している」と気づいたんだそう。

実はRさん、お母様の介護のために、
仕事をやめられたばかりでした。

これを機に、漫然と繰り返してきた
「資格」の更新手続きもやめることにしました。
残務処理を終えたら、仕事の資料も全部サッパリ断捨離して
「120歳まで生きるんだから!」と
新しく始まる自分に、期待感いっぱいのRさんなのでした。


●Mちゃん
断捨離を通じて、
自分が自分をどう思っていたか、が分かったそう。

専業主婦であること。
子供がいないこと。
自分の中で、きちんと折り合ってる事なのに、

「いいご身分ね」
「病院、紹介しましょうか?」
という、人の言葉がMちゃんの心に突き刺さる。

もちろん、みんなが言うわけじゃない。
こんなこと言うのは、ほんの2、3人だし、
言った人だって、良かれと思って言ってくれる。

でも、みんながそんな目で見ているんじゃないかと思えて…
いつの間にか、
女性のすべてを「敵」だと思うようになった。

誰かが言った言葉。
『100冊本を読むなら、一人の人と出会いなさい』

「だったら、本を100冊読んだろーじゃんか!」
と、思っていたんだそうです。

断捨離をして。
人を寄せ付けないようにして生きていた自分に気がついた。
そして、自分の周りに出来た壁が
ポロポロとはがれていくような体験をしたんだそうです。

せっかく生まれてきたんだから、
人と会って、いろんな事をしようって。

思えたんだそうです。

こうして、シェア会に参加し、
正直な気持ちを分かち合う。
「これこそが、新しい私です」と話すMちゃん。

だまのハニワのような目に、
ひょうひょうと人生を楽しむ、
軽やかで、それでいて頼もしい
Mちゃんの笑顔が映っていました(涙)。

まだまだ、つづくよっ!  


2010年11月25日 Posted by だま at 14:40Comments(4)シェア会