実家断捨離・番外編 ~悪い事って?~

実家の断捨離に行く度に、悪い事が起きました。

1回目、財布を落としました。
中には現金が2万円相当と、免許証や各種カード…。

2回目、3歳の息子を病院に連れて行った時の事。
ほんの一瞬目を離した隙に、息子が、自動ドアの戸袋に、
腕を巻き込んでしまったのです!

幸い何のケガも無かったのですが、
息子の小さな腕が、ガラスにはさまっているのを見て、
恥ずかしながら、大絶叫してしまいました(泣)。

良くない出来事が続き、
どうしてだろうって理由を考えたんです。

もしかして、実家の断捨離が良くないのかな?って。

モノには想念があると言います。
躊躇無く、バッサバッサと捨てる私に、
モノたちが、物申しているのではなかろうか、と。
(↑ダジャレ…face07

次の週には、いよいよ節句人形などを処分する予定face08
これ以上、悪い事が起きたらどうしよう…!

そして、どこまでもお恥ずかしいワタシ。
セミナー準備の用件にかこつけて、やました先生に相談しちゃったの。

先生の返事は、はっと目の覚めるものでした。

 さてさて、これを、悪い事と判断する理由はなんですか?

 運が悪かった・・・ことは、事実ですね。
 けれど、不幸でも、悲劇でもなく、ましてや、命も損なってもいない・・・

 どうでしょうか?


体に電撃が走りました。

思い通りに事が運ばなければ「おかしい」と騒ぎ立てる私。
自分の器の小ささ、傲慢さに直面しました。

 
 健康と安全な場をつくるのは、何にもまして優先すると、
 やましたは考えていますが・・・
 ここでも、動機が善なのか、問われますよね、間違いなく。

 以上、アドバイスになってませんね(^^ゞ


なんだか、泣けてきてしまった。
情けなさとうれしさで。

お金を失ったのは、大変な事だけど
何変わることなく、今、生活できてるじゃないかって。

一体、何が不満なんだよ…。

息子の腕も、ドアの秀逸な安全設計のおかげか、
擦り傷一つできなかった。

診察室から先生が飛び出してきて、息子を診てくれ、
「お母さん、大丈夫。どうもなってないよ」と言ってくれた。
「今度から、目を離しちゃダメだよ」って言ってくれた。

こんなに迷惑かけたのに。

自動ドアを開けたお客さん、
悪いのは、こっちの方なのに、何度も謝ってくれた。
私も、一生懸命謝った。2人で謝り合った。

もし、親の不注意を責められたとしたら、
どんなに辛かっただろう。

こんなに有難い事を、見落としていた自分が情けなく。
同時に、自分はなんて恵まれていたんだろう!と、嬉しく。

全てに感謝できる、そんな体験になりました。




  
タグ :断捨離


2010年10月29日 Posted by だま at 04:28Comments(0)実家

実家の断捨離 ~通知表とか文集とか~




小学校から高校までの通知表と文集。
全部、捨てました。

束が出てきたとき、上の方のやつをちらっと覗いたんです。
夏休み明けに転校した、小2の時のやつかなぁ…


「二学期:男の子に足蹴りしたりして、対等に渡りあっています」
「三学期:多くの友だちに好かれていますが、いつも2、3人で遊んでいます」

…。
icon08

なんか、なんかわかんないけど、
イラっとする自分がいる。
完全に、不快のセンサーが点滅してる…。

何が原因なのか、次の瞬間に分かりました。

出てきたのは、中学の卒業式、最後のHRに
担任の先生が配った、二枚にわたるプリント用紙。

そこには「お話するのは苦手だから…」と前置きされ
生徒一人一人への言葉がつづられていました。

当時は、うれしく読んだ記憶があります。

しかし、38歳となった今
それらの言葉は、あまりに表面的で、悪い冗談のようで…。

私が在籍したクラスは、3年生の秋以降、
完全に「学級崩壊」してしまい、
担任の先生はずっと、欠勤していました。

一日の半分以上が自習、という異常さでした。
(ほとんど、トランプをしていた気がするface07

しかし。

卒業式のためだけに登校した先生が、配ったプリントには
その全てがなかったことになっていました。

自分を助けてくれたような生徒には
「あなたに癒されました」「自分で自分を成長させた人」

問題児だった同級生には
「元気がよくて、こちらが参った」
「最後まで、よく分からない人だった。お互いさま」

私のように、ふつうの生徒には
「大人っぽいあなた。イラスト上手でした」
「○○○ーと、叫んでいたあなたがかわいかった」

中学の三年間、その時その時を、
いろんな表情で、いろんな言葉で、精一杯過ごした同級生たちが、
こんな陳腐な言葉で、一言集約されちゃうなんて…。

最後の最後まで、
正面から、向き合ってもらえなかったんだなぁ。
みな、心の底では、先生を助けたいと思っていたのに。
なんか、虚しいなぁ。

そこで、先の通知表の言葉にイラっときた
不快センサーが点滅した、意味がわかったんです。

「一言集約」か。

その人の価値観で、勝手に理解され
分類され、決め付けられてるような気がして。

人は、もっといろんな事を思うし、もっと肯定的なのに!

けど、先生は先生として当然の仕事をしただけ。

先生だって、一人の人間として生きる時には
大事な人を決め付けたり、分類したりせず
心を開いて、分かち合うのでしょうから。

そうはいっても、これらの通知表の束に目を通してしまったら
絶対に、イラつく自分がいる!

人生の貴重な時間を、イライラしたくなーーーーいっ!

というわけで、束発見後3分で
後は一切見ず、紐でくくって捨てました。

が、捨てる前に、大事なこと。

ずっと、きれいにとっておいてくれた母に
「ありがとねっ!捨てるよっ!」とひとこと。

「はいはーい」とこっちも見ずに、母。

以前なら「せっかく取っておいたんだから、
大きくなったら、自分の子に見せてあげなさい!」
とかなんとか、言ってたんだけどねぇ…。





  


2010年10月27日 Posted by だま at 15:17Comments(0)実家

実家の断捨離 ~父の場合~

「~事のはじまり~」にも書いたように、
うちの父は、私の薦めに従って、すぐに本を読み、
断捨離に着手した人です。

根っからの仕事人間で、趣味も無い。
着道楽でもないから、さぞかし荷物は少なかろうと。


違いました…face07

妻と娘2人の女性パワーに負けて
居場所のない父が、自分の存在を蓄えた場所。

そこは、ガレージ。

壁面に巾4メートル以上の巨大な棚をしつらえ、
びっしりと荷物を置いていました。

おびただしい量の、日曜大工道具。
何丁もの錆びたノコギリ、ペンチ、トンカチ

私「これなに?クギをおしゃれ収納?
  クギCafe?」
父「icon08



大工さんが使う、ノミ、カンナ、墨つぼ…。
(父は建設会社の「営業マン」でした)
家を作った時の床材の端材、木材の端材
予備の軍手も、湧き出てくるように見つかりました。
それと、新品で箱も開けていない工具。



製図道具、図面
40号ぐらいある、アイヌの木彫りの額
50号ぐらいある、油絵
なぜか、唐傘2張。

そして、これは父の荷物というわけではないけど
私達が父に「捨てといて~」と無責任に押し付けて
そのまま曖昧になっている、ゴミたち…。



家中で最も、大量のゴミを吐き出したガレージ。

そこに見えたのは、
一人で家族を必死に支えてきた、その反動の大きさ。
やる場ない、負のエネルギー。

そして、営業マンだった父の
捨て切れなかった、物づくりへの憧れ。

忙しかったり、疲れたりで
日曜大工をやることは、ほとんどなかったけど
私が小学校に上がるとき、
かわいい緑色の引き出しを作ってくれたっけ。

この日の私は、
男になった気持ちで、汗まみれホコリまみれ
顔を黒くして、力仕事に没頭しました。

たくさんの父の思いを感じながら…。








  
タグ :断捨離実家


2010年10月22日 Posted by だま at 08:26Comments(0)実家

実家の断捨離 ~オモシロ写真集~

4人家族なのに



折りたたみ傘って、細胞分裂でもするのだろうか?


これ、何だか分かりますか?



そう、洋服を買った時に付いてくる
修繕用のハギレと、ボタンの予備です。
引き出しに2杯、ありました。

結論から言うと、
これらの保管在庫が役に立った事例は「皆無」に等しいです。

しかも元の洋服の方は、現在ほとんどありません。
選り分けるのが面倒だから
自動的に保管されていたのです。

おそろしき、人間の「放置」の意識が渦巻く景色…face07


最後は、これ。



懐かしいですね!
受話器を置くと、オルゴールがなるというグッズ…。

保留音機能なんか、当たり前となって久しい現代。
わが実家では、現役で電話の横にありました(笑)

ピザやら寿司やらの宅配メニューの束がグサグサと挿されて、
何十年も我が家の景色に溶け込んでいました。

断捨離を機に、
子供の頃、スヌーピーが大好きだった私に、
仲良しの従姉がプレゼントしてくれた事を思い返しました。

ほんの一瞬、死んでいたモノが
息を吹き返して「今」を生きる。

ありがとう…。そしてお別れ。

切ない。

断捨離は、ポイポイ物を捨てること、と
思われてしまいがちですが、とんでもない。

切ない思いしてまでも、掘り出さなければならないのは
かけがえのない「自分の輝き」だからです。










  
タグ :断捨離実家


2010年10月22日 Posted by だま at 07:52Comments(0)実家

実家の断捨離 ~母の場合(3)~

先の「実家の断捨離 ~事のはじまり~」で書いた通り、
当初の母は、
「モノをポイポイ捨てちゃう人って
 なんか、付き合いたくないよね…」
と言っていました。

私が企画した、断捨離セミナー@松本についても
「そんなことで2日潰すのはイヤ」と言っていました。

ところが。

人は変われば変わるもんです。

夜中に電話がかかってきて
「ねぇねぇ、ママ今、何やってると思う?
 …断捨離icon06

ベッドサイドの木製キャビネットの上。
以前はバランスゲームのように、物を乗せていたのが、
水平面を保ち、木彫りの皿と一輪挿しを楚々と飾って
癒しの空間に。

私の家に来た時のこと。
まだ整理整頓まで行き届かず、物減らしの段階の我が家を見て
以前は「殺風景だねぇ、掃除ができてないねぇ」と言っていたのが
今は「すっきりしてるねぇ」

彼女自身の印象も変わりました。
なんだか少し、肩の力が抜け、軽やかな感じなのです。

現在の実家は、
妹夫妻の荷物が完全に片付かないままで
日常生活がスタートしています。
(妹がつわりのため、作業が完全にストップ状態)

きれい好き、完璧主義の母のこと。
さぞかしイライラしているだろうと思ったら
そうでもなく、案外ニコニコとお気楽な様子。

人の荷物が気にならないということは、
人をコントロールしようという気持ちがない証拠。

自分軸で今を楽しんでいる証拠にほかなりません。

今では、セミナー受講も楽しみにしている様子…。
これはまた、受講後の母がさらに楽しみだなぁ♪





  
タグ :断捨離実家


2010年10月22日 Posted by だま at 07:12Comments(0)実家

実家の断捨離 ~母の場合(2)~

娘が言うのもなんですが、
うちの母(22年生まれ)は、なかなかのおしゃれさんですicon06

ショートカットをカーリーにしてて
お洋服はSenso Unicoが大好き。
茶系を中心とした色あわせで
オーガンジー生地のカットソーなどを上手に重ね着。
ボトムは細身のパンツ。
靴は、ラバーソールのショートブーツやサンダル。

お洋服大好きの、母のワードローブ(洋服収納)は、
寝室の観音開きの壁面収納が2面、プラス
和室の洋服ダンス1竿とたーっぷり。

その内の一つ。
和室の洋服ダンスの中に、
彼女の「過去」が眠っていました。

それは、40~50代後半までに着ていた服たち。

分厚い肩パット入りのジャケットと
膝下丈のロングタイトのセットアップ。

お値段は最低10万円~。なんと、ばぶりーicon12

ぎゅうぎゅうに詰まっていますから
購入金額は全部で一体、いくらになるのでしょう…。
考えるだけで、ため息がでちゃいます。

しかし、先のエントリーで書いたとおり、
狭い住居に妹夫婦が同居するわけですから、
使わないものなど、置いておくスペースは断固ありません!

断捨離、スタート☆

私「これは、いつ着るの?」
母「なんかのパーティ」
私「これは?」
母「クリスマスパーティ」
私「…。パーティ三昧だねface07
  社交界デビュー? デ○ィ夫人?」
母「…icon08

母「これは、20万近くしたから、もったいない」
私「じゃあ、文部科学大臣にでもなった時に…」
母「これも、捨てない」
私「紫綬褒章の授賞式に着るか」
母「もうっicon08分かった!捨てる!icon08
妹「(爆笑)」

結果、半分の服を手離す事になりました。

翌日「キングファミリー長野高田店」に行き、
洋服の買取をお願いしました。

重さで値段が決まるシステムなので、
買い取り価格は、たったの300円程度…。

私と妹、さすがに母が可哀想になりましたicon11

帰宅後、妹と2人で迷いましたが、
真実を正直に伝えることにしました。

すると、母。

「ごくろうさま、ありがとね♪」

私と妹は、…(涙)。

翌週、実家を訪れると
洋服ダンスごと、影も形もなくなっていましたface08

母「見てよ~!ここも断捨離しちゃった~!」

すっかり立派なダンシャリアンに変身した、母がそこに居ましたicon01

後日、友人を招いての食事会で…

「『大臣になって、講演会でもやる時に着るの?』とか
 言うんだよ~。ホントに捨てさせるのが、ウマイっ!」
と、すっかりネタにしている母なのでした(笑)。

  
タグ :断捨離実家


2010年10月21日 Posted by だま at 18:47Comments(0)実家

実家の断捨離 ~母の場合(1)~

始まったばかりのこのブログ。
セミナーの告知の次に、ダントツで読まれているのが
「実家の断捨離」のエントリーなんですface08

なので、本日まとめて
(そんなの、日記じゃないやface09
実家断捨離の顛末を書こうと思いますvolunteer

特に、うちの母のエピソードは面白すぎるので(笑)
何回かに分けて、書きますね。
(ママがこれを読みませんように…)

うちの母はとっても「きれい好き」です。
ほらね。



ほらね。



ほらほらね(笑)。



私「このリボンいつ使うの?」
母「誰かに何かちょっと、あげる時さぁ…」
私「で、今まで、使ったことあるの?」
母「…あるよ」

私「包装紙、すごいホコリ!くもの巣、はってるよ!
  これで包んで、いったい誰に何をあげるの?
  っていうか、こんなにラッピングあったら
  100人ぐらいに、プレゼントできるね」
母「もうicon08いいよっicon08
  全部捨てればっ!!!!」

こうして母は
「100人にプレゼントを贈らなければならない」
という強迫観念から、自由になったのでした(笑)

めでたし、めでたしicon01


  
タグ :断捨離実家


2010年10月21日 Posted by だま at 15:25Comments(0)実家

実家の断捨離 ~妹の場合~

妹は「フクロウ」大好き

フクロウの置物から
フクロウの食器、布小物
フクロウモチーフの物を
何でもコレクション。

10年余りで集めた総数
なんと、約800点face08
博物館クラス?

それが、白い壁面収納
全面びっしり、2面。
そして、出窓も。

↓その一部



もう一世帯分の
家財道具を収めるため、
目標は半分減量…

「半分なんて無理!」
ということで、3分の一
を目標に始めました。



厳密には
敷地から出してないので
本当の断捨離にはならず

しかし、心境の変化は
あったようで…。

その他のモノについては
別人のような潔さを発揮

一番面白かったのが
箱いっぱいの、
子どもの頃の玩具。

『おはようスパンク』の
子ども用のミシンface02

妹「オークションで
  高く売れるかも!」

私「売れないよ…face07

「人生ゲーム」など
ボードゲームが3つも。

妹「みんなでやるかも」

私「どこにそんな時間が
  あんのface07

子ども時代、いつも
私のおもちゃを、
うらやましがっていた
あの頃の妹が
そこにいました(笑)。

「えーい、全部捨てる」

2週間後…
うそのような本当の話。

妹、赤ちゃんを
授かってましたicon06…。








  
タグ :断捨離実家


2010年09月30日 Posted by だま at 17:15Comments(0)実家

実家の断捨離 ~事のはじまり~

妹夫婦が、実家で同居することになりました。
これは、断捨離の大チャンス到来です!

そもそも物理的に、2家族が住まうために
モノを減らさざるを得ないわけで。

この機会に、両親には
とっくに娘2人を嫁に出した「今」を肌で感じてもらい、
夫婦2人の新しい生活スタイルを考えてほしいな、

妹には、やはり娘時代からの卒業を本当の意味で完了する
そんな機会にしてほしいな、などと。

おせっかいな長女は、野望を秘めつつ
『断捨離』の概要と、自分の体験談を熱く説明。

もちろん、松本セミナーへの参加もすすめました。

女性陣は、完全に拒否反応。

「言ってることは、わかるけどさ~」

「でもさ、いただいたモノをポイポイ捨てちゃう人って
 なんか、付き合いたくないよね…」

「(小さい頃から集めているもの)絶対捨てたくない!」

プレゼントするのが大好きな母と妹。

「お姉ちゃんは、薄情な人だからねー」と
面と向かって悪口を言う始末(笑)。こらこら。

そんな中、無口な父だけが、本を読んでくれて
すぐに実践してくれたんです!!!

私「それで、何を断捨離したの?」

父「車のトランクと…、引き出し一個と…
  あと、携帯のストラップを全部捨てて、
  新しいのにつけかえた」

あら、すてき!

「何か気持ちの上で、かわったことある~?」と聞くと
「別に…」との返事でしたが、
娘のお願いをすぐにやってくれた気持ちが有難く…。

とにかく、はじまりました。
(さらに続く…)

  
タグ :断捨離実家


2010年09月29日 Posted by だま at 16:01Comments(0)実家